ラデフ前大統領の新党が第1党へ\n\n2026年4月19日に投開票が行われたブルガリア議会選挙で、親ロシア派のラデフ前大統領が率いる中道左派政党「進歩ブルガリア」が第1党となる見通しとなりました。出口調査によると、同党の得票率は35%以上に達しています。\n\n※画像はイメージです\n\nラデフ氏はEUの対ロシア制裁強化に反対し、ウクライナ支援に消極的な立場をとっています。同氏が率いる「進歩ブルガリア」が政権を担うことになれば、EU加盟国でありNATO加盟国でもあるブルガリアの対ロシア政策に大きな変化が生じる可能性があります。\n\n## EU・NATOの対ロ結束に影響も\n\nブルガリアはロシアとの歴史的・文化的なつながりが深く、特にエネルギー分野でのロシアへの依存度が高い国です。ウクライナ侵攻後、ブルガリア政府はEUやNATOの制裁措置を支持してきましたが、制裁強化に対しては慎重な姿勢も見せてきました。\n\n今回の選挙には中道右派政党「欧州発展のためのブルガリア市民」も参加しましたが、現時点で具体的な得票率は判明していません。選挙の最終確定結果や各政党の獲得議席数、政権樹立に向けた連立工作の具体的な枠組みについても今後の交渉を待つ必要があります。\n\n## 政治不安定が続いたブルガリア\n\nブルガリアでは2021年以降、政治的な不安定が続いており、短命政権の交代が繰り返されてきました。こうした政治の混乱が国民の不信感を高め、現状打破への期待が今回の選挙結果に反映された形です。\n\n親ロシア的な姿勢を掲げるラデフ氏の新党が躍進したことで、EU内における対ロシア政策の結束にどのような影響が及ぶのか、今後の政権樹立プロセスが注目されます。