海自護衛艦「とね」所属の海曹を懲戒免職 同僚から1280万円借金踏み倒し・窃盗も
要約
海上自衛隊呉地方総監部は9日、護衛艦「とね」所属の43歳の海曹を懲戒免職処分にしたと発表した。海曹は同僚4人から計約1280万円を借りて返済せず、現金約32万円の窃盗や部隊備品の売却なども行っていた。
不祥事呉地方総監部懲戒免職海上自衛隊窃盗
同僚4人から約1280万円を借り返済せず
海上自衛隊呉地方総監部は9日、護衛艦「とね」所属の海曹(43)を懲戒免職処分にしたと発表した。海曹は2019年4月から2024年2月にかけて、同僚4人から計約1280万円を借りながら返済しなかったほか、窃盗や備品の無断売却など複数の非違行為が認定された。
海曹は「家族の医療費や離婚に伴う弁護士費用が必要」と説明して借金を重ねていたが、実際には借金返済や競艇などに充てていたという。借金のほかにも、同僚の戦闘服をリサイクル店に売却したり、同僚から現金約32万円を盗んだりしていた。さらに、所属部隊のデジタルカメラなどを盗み出し、リサイクル店で売却していたことも判明している。
待機命令中に7回の無断外出
一連の窃盗行為が発覚した後、海曹には待機命令が出されたが、これにも従わず計7回にわたって無断外出を繰り返していた。約5年間にわたる借金の踏み倒しに加え、窃盗、備品の無断売却、命令違反と、非違行為が多岐にわたることから、自衛隊における最も重い懲戒処分である懲戒免職が適用された。
自衛隊内の規律維持が課題に
呉地方総監部管内では、パワーハラスメントや飲酒運転など隊員の不祥事が散発的に報じられており、組織内の規律維持が引き続き課題となっている。今回の事案は、同僚間の信頼関係を著しく損なう行為が長期間にわたって繰り返されていた点で、組織の管理体制が問われる事態ともなっている。