2026/4/3
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国際

ミャンマー軍政トップのミンアウンフライン氏、連邦議会の大統領選出投票で過半数を獲得

要約

ミャンマー連邦議会で3日に実施された全議員投票で、軍事政権トップの前国軍総司令官が過半数の票を得た。2021年のクーデター後、軍政が進める「民政移管」プロセスの一環とみられている。

ミャンマー大統領選挙権力継承軍事政権

連邦議会で全議員投票、ミンアウンフライン氏が過半数

ミャンマーの首都ネピドーにある連邦議会で3日、大統領を選出するための全議員投票が実施され、軍事政権トップで前国軍総司令官のミンアウンフライン氏が過半数の票を獲得した。

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※画像はイメージです

ミンアウンフライン氏は2021年2月のクーデターを主導し、国家行政評議会議長として事実上の最高指導者の地位にあった。大統領候補に選出されたことに伴い、3月30日に国軍総司令官を退任している。

クーデターから5年、「民政移管」の動き

今回の大統領選出投票は、2021年のクーデター以降、軍政が進めてきた「民政移管」プロセスの一環に位置づけられる。連邦議会はクーデターにより機能が停止していたが、2026年2月20日に再開されていた。

ただし、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)をはじめとする民主派勢力が排除された形での選挙となっており、その正当性については国際社会から疑問の声が上がっている。

ミャンマー政治の行方

ミンアウンフライン氏の正式な大統領就任の日程や、具体的な得票数・得票率などの詳細は現時点で明らかになっていない。

ミャンマーでは1962年以降、軍による断続的な支配が続いてきた。2015年の総選挙でNLDが圧勝し民主化が進んだが、2021年のクーデターで再び軍政下に置かれた。国内では市民による抵抗運動が続いており、少数民族武装勢力との武力衝突も激化している。軍政トップが大統領の座に就くことで、今後のミャンマーの政治情勢がどのように展開するか注目される。