2026/4/3
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経済

商船三井のLNG運搬船、軍事作戦後初めてホルムズ海峡を通過

要約

2026年4月3日、商船三井が運航するLNG運搬船が緊張の続くホルムズ海峡を通過した。軍事作戦開始後、日本関係の船舶が同海峡を航行するのは初めてで、エネルギー供給の安定化に向けた重要な動きとなる。

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軍事作戦後、日本関係船舶として初の通過

商船三井が運航するLNG(液化天然ガス)運搬船が4月3日、ホルムズ海峡を通過した。同海峡での軍事作戦開始後、日本関係の船舶が通過するのは初めてとなる。

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※画像はイメージです

ホルムズ海峡周辺では、米軍がテヘラン郊外の橋を攻撃するなど軍事的緊張が続いており、イラン側はこれに強く反発している。こうした情勢を受け、多くの海運会社が同海峡の航行を見合わせていた中での通過となった。

緊迫する中東情勢と日本のエネルギー調達

ホルムズ海峡は世界のエネルギー輸送の要衝であり、日本が輸入する原油の約9割がこの海峡を経由している。LNG貿易においても世界全体の約2〜3割が同海峡を通過するとされ、日本のエネルギー安全保障にとって極めて重要な航路である。

同日の報道では、イランが同海峡で通航料を徴収しているとの情報も伝えられたが、具体的な金額や対象範囲は明らかになっていない。今回通過したLNG運搬船の積載量や目的地についても公表されていない。

揺れる国際情勢の中で

4月3日は中東情勢にとどまらず、国際的に大きな動きが相次いだ一日でもあった。

トランプ大統領は輸入医薬品に100%の追加関税を課す文書に署名した。日本に対しては15%の追加関税率が適用される。また、マイクロソフトは日本国内でのAI開発に約1兆6000億円を投資すると発表した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアは復活祭での停戦意思なし」と述べ、停戦の見通しが立たない現状を訴えた。ミャンマーではクーデター後初の大統領選が行われ、軍の前司令官が選出された。宇宙分野では「アルテミス計画」の宇宙船が地球周回軌道を離れ、月への飛行を開始している。

商船三井のLNG運搬船によるホルムズ海峡通過は、軍事的緊張が続く中でのエネルギー輸送再開の第一歩となる。ただし、米軍とイランの対立は依然として収まっておらず、今後の航行の安全確保が最大の課題である。