2026/5/3
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国内

福島県復興祈念公園が開園 双葉・浪江両町にまたがる約50ヘクタールの追悼・伝承拠点

要約

東日本大震災の記憶と教訓を後世に伝える福島県復興祈念公園が5月3日に開園した。2026年4月の地震による影響で延期されていたが、震災から15年の節目に復興の象徴として公開された。

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東日本大震災の記憶と教訓を後世に伝えることを目的とした福島県復興祈念公園が5月3日、開園した。津波や東京電力福島第一原子力発電所事故で甚大な被害を受けた双葉町と浪江町にまたがる約50ヘクタールの敷地に整備され、宮城県、岩手県に続く3番目の復興祈念公園となる。\n\n

Japanese scenery
※画像はイメージです
\n\n## 津波の高さと同じ16.5メートルの丘を整備\n\n公園の中核を担う国営追悼・祈念施設には、公園近くで観測された津波の高さと同じ16.5メートルの丘が整備された。園内には、原発事故で避難を余儀なくされた集落の一部が震災遺構として保存されており、訪れる人に震災当時の被害の実態を伝える。隣接する東日本大震災・原子力災害伝承館とも連携し、犠牲者の追悼と震災の伝承、復興への意志発信の拠点としての役割を担う。\n\n## 三陸沖地震の影響で開園延期\n\n当初、公園は4月25日に開園する予定だったが、2026年4月に発生した三陸沖地震に伴い「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発令された影響で延期されていた。開園日は5月3日に変更され、開園を迎えた。\n\n## 震災から15年、復興の象徴として\n\n双葉町と浪江町は、福島第一原発の立地自治体として原発事故の影響を最も大きく受けた地域である。長期間にわたる全町避難を余儀なくされ、現在も一部地域は帰還困難区域のままとなっている。公園が整備されたこの地は、津波と原発事故という複合災害の爪痕が残る場所であり、両町は復興まちづくり計画のなかで公園整備を復興の象徴として位置づけてきた。\n\n震災の記憶を風化させず、教訓を次の世代に引き継ぐための拠点が、被災地の中心に誕生した。