2026/4/1
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国際

ニカラグア、キューバへのビザ免除措置を停止 米国の圧力受け即日施行

要約

ニカラグア内務省は2月8日、キューバ国民に対するビザ免除措置の停止を発表し、同日から入国時のビザ取得を義務付けた。多数のキューバ人がニカラグア経由で米国へ移民として流入しており、トランプ米政権の圧力が背景にある。

キューバトランプ政権ニカラグアベネズエラ移民問題

ニカラグアがビザ義務化を即日施行

ニカラグア内務省は2026年2月8日、キューバのパスポート保有者に対するビザ免除措置を取りやめたと発表した。同日からキューバ国民の入国にはビザの取得が義務付けられる。ビザ取得の費用は無料とされている。

これまで多数のキューバ人がビザなしでニカラグアに入国し、同国を経由して米国に移民として押し寄せていた。トランプ米政権はこうした移民の流入を問題視し、ニカラグアに対して対応を求める圧力をかけていたとされる。

米国、キューバへの包囲網を強化

今回のビザ免除停止は、米国が共産党の一党支配が続くキューバの体制転換を図る一連の圧力強化策の一環として位置づけられる。

米国は1月にベネズエラに対して軍事攻撃を実施。これに伴い、ベネズエラからキューバへの石油供給が停止された。さらに米国はキューバへの石油輸出国に対して追加関税を課すことを決定しており、キューバに対する経済的な締め付けを多方面から進めている。

キューバ、深刻な燃料不足に直面

こうした米国の一連の措置により、キューバは深刻な燃料不足に陥っている。国内では停電が頻発しており、市民生活への影響が広がっている状況である。

ベネズエラからの石油供給の途絶に加え、他の輸出国にも追加関税の圧力がかかることで、キューバのエネルギー事情はさらに悪化する可能性がある。今回のニカラグアによるビザ免除停止は、キューバ国民が米国を目指す移民ルートの一つを封じるものであり、キューバを取り巻く環境は一段と厳しさを増している。