カンボジア政府、4月までに特殊詐欺根絶へ プリンス・グループ会長逮捕後も取り締まり強化
要約
* **期限設定:** カンボジア政府が4月までに特殊詐欺を根絶させるとの目標を掲げ、取り締まりを強化している * **会長逮捕:** プリンス・グループの陳志会長が2025年1月に逮捕・国籍剝奪のうえ中国に送還された * **国際圧力:** 米当局が2024年10月にプリンス・グループに制裁を科すなど、国際的な包囲網が強まっている * **外国人脱出:** 大規模摘発により詐欺拠点から大勢の外国人が脱出、人権団体は適切な保護を求めている
カンボジア、4月期限で詐欺根絶を宣言
カンボジア政府が「4月までに特殊詐欺を根絶させる」との目標を掲げ、東南アジアを拠点としたインターネット詐欺に対する取り締まりを強化している。同国ではこれまで、世界中を標的にした大規模な詐欺組織が活動を続けてきたが、国際的な圧力の高まりを受けて摘発が加速している。
取り締まり強化の象徴となったのが、詐欺企業集団「プリンス・グループ」の陳志(ちん・し)会長に対する措置である。カンボジア政府は2025年1月、陳会長を逮捕し、国籍を剝奪したうえで中国に送還した。プリンス・グループはインターネットを通じて世界中を標的に詐欺を繰り返してきた企業集団とされる。
「これで終わりではない」外相が継続姿勢を強調
ソコン外相はロイター通信に対し、陳会長の逮捕後も特殊詐欺の撲滅に向けた取り組みは「これで終わりではない」と述べ、さらなる摘発を進める姿勢を示した。カンボジア政府が具体的な期限を設定して詐欺根絶に取り組む方針を明確にした形である。
国際的な圧力も強まっている。米当局は2024年10月にプリンス・グループに対して制裁を科しており、各国が連携して東南アジアの詐欺ネットワークへの包囲網を狭めつつある。
摘発で外国人が脱出、人権団体は保護を要求
大規模な摘発が進む中、詐欺拠点から大勢の外国人が脱出する事態となっている。これらの外国人の中には、事件に無理やり加担させられていた人々も含まれるとみられ、人権団体は適切な保護を求めている。
カンボジア政府が掲げる4月の期限まで残りわずかとなる中、取り締まりの実効性と、詐欺組織に巻き込まれた被害者の保護をどこまで両立できるかが問われている。