日銀短観、大企業製造業の景況感4期連続改善も先行きはほぼ全業種で悪化
要約
大企業製造業の業況判断指数はプラス17となり、2021年12月以来の水準に達した。一方、先行きの見通しはほぼ全ての業種で悪化した。
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大企業製造業はプラス17、4期連続の改善
日本銀行は1日、3カ月ごとに企業の景況感を調査する短観(全国企業短期経済観測調査)の最新結果を発表した。大企業の製造業の景気判断指数(業況判断DI)はプラス17となり、2025年12月の前回調査から1ポイント改善した。改善は4期連続で、2021年12月以来の水準に達した。
大企業の非製造業の景気判断指数はプラス36だった。
先行きはほぼ全業種で悪化
一方、先行きの見通しはほぼ全ての業種で悪化した。大企業の製造業は先行きが3ポイントの悪化、大企業の非製造業は7ポイントの悪化となっている。
足元の景況感が改善基調を維持する中でも、企業が今後の経営環境に対して慎重な見方を強めていることが示された。
現状と先行きに温度差
今回の短観は、現状の景況感と先行きの見通しの間に明確な温度差が生じた点が特徴的である。大企業製造業が4期連続で改善し、2021年12月以来の水準に達した一方、先行きについてはほぼ全業種が悪化を見込んでおり、企業心理の先行き不透明感が鮮明となった。