JR宇都宮線架線切断、直径が交換基準の半分以下に JR東日本が公表
要約
2月9日始発から運転を停止していたJR宇都宮線の架線切断トラブルについて、JR東日本は切れた架線の直径が交換基準の半分以下まで細くなっていたことを明らかにした。適切に交換されなかった経緯を調査している。
JR東日本インフラ整備国土交通省運行トラブル
架線の直径が交換基準の半分以下
JR東日本は2月10日、架線切断によりJR宇都宮線が運転を停止したトラブルについて、切断された架線の直径が交換基準の半分以下にまで細くなっていたことを明らかにした。
架線は摩耗の進行に応じて一定の基準で交換する必要があるが、今回切断した架線は、その基準値を大幅に下回る状態だった。なぜ適切な時期に交換が行われなかったのか、JR東日本が経緯を調査している。
2月9日始発から運転停止
トラブルは2月9日の始発から発生し、架線の切断によりJR宇都宮線は運転を停止した。復旧時刻については明らかになっていない。
JR東日本の首都圏路線では、1月以降、山手線や京浜東北線、常磐線でも電気関連のトラブルが相次いでおり、国土交通省が原因究明と再発防止策の検討を指示している。今回の宇都宮線のトラブルも、こうした一連の設備管理上の課題と合わせて注視される状況だ。
問われる保守管理体制
架線が交換基準を大きく下回るまで放置されていた事実は、定期点検から交換実施に至るまでのプロセスに問題があった可能性を示している。
JR東日本では過去にも、2017年の京浜東北線での架線工事ミスや、2024年の山手線での工具取り違えによる架線トラブルが発生しており、工事・保守の品質管理が繰り返し課題として浮上してきた。今回のトラブルを受け、同社の設備管理体制のあり方が改めて問われることになる。