2026/4/1
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社会

島根県大田市の高齢者施設でノロウイルス集団食中毒、32人感染し1人死亡

要約

島根県大田市の高齢者施設でノロウイルスによる集団食中毒が発生し、32人が感染、1人が死亡した。

ノロウイルス島根県集団感染食中毒高齢者施設

高齢者施設で32人が食中毒、1人死亡

島根県大田市の高齢者施設で、ノロウイルスによる集団食中毒が発生した。感染者は32人に上り、このうち1人が死亡した。

施設の入所者らが下痢や嘔吐などの症状を訴え、検査の結果ノロウイルスが検出された。死亡した1人の詳しい経緯については明らかになっていない。

冬季に猛威を振るうノロウイルス

ノロウイルスは例年11月から翌年3月にかけて流行のピークを迎える。感染力が極めて強く、高齢者施設のような集団生活の場では急速に感染が広がりやすい。

高齢者は免疫機能や嚥下機能の低下により重症化しやすく、嘔吐物の誤嚥による肺炎や、下痢・嘔吐に伴う脱水症状が命に関わる事態に発展する恐れがある。ノロウイルスに対する抗ウイルス剤は存在せず、治療は対症療法が中心となる。

求められる施設の感染対策

高齢者施設では、調理場での食品汚染が多数の入所者に影響を及ぼす可能性があるほか、感染者の嘔吐物や便を介した二次感染のリスクも高い。厚生労働省は「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」を策定しており、施設に対して消毒や手洗いの徹底、個人防護用具の使用など継続的な感染対策の実施を求めている。

集団食中毒が発生した場合、都道府県は調査を行い、必要に応じて営業停止命令などの行政指導を実施する制度となっている。