2026/4/1
nippon-post.com
国際

日本、フィリピンに沿岸監視レーダー5基を無償供与 OSA初の引き渡し

要約

日本政府は2026年2月11日、防衛装備品を無償提供する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の初案件として、約6億円相当の沿岸監視レーダー5基をフィリピンに引き渡した。

中国外交安全保障東南アジア防衛政策

OSA初案件、マニラで引き渡し式

日本とフィリピン両政府は2026年2月11日、マニラ首都圏で沿岸監視レーダーの引き渡し式を開催した。日本が防衛装備品などを無償で提供する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の初めての案件となる。

供与されたのは沿岸監視レーダー合計5基で、供与額はおよそ6億円に相当する。

南シナ海の監視体制強化へ

フィリピンは南シナ海で中国による挑発行為を受けており、レーダーシステムの導入によって監視範囲が広がり、警戒・監視活動の強化が期待される。

OSAは、同志国の安全保障能力を高めるため、防衛装備品などを無償で提供する日本独自の支援制度である。今回の引き渡しにより、制度が具体的な成果として初めて実現した。

日比防衛協力の新段階

今回の沿岸監視レーダー供与は、日本の安全保障政策における大きな節目となる。従来のODA(政府開発援助)とは異なり、OSAは防衛分野に特化した支援枠組みであり、その第1号案件がフィリピン向けとなったことは、南シナ海情勢を踏まえた日本の戦略的判断を反映している。