2026/4/1
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社会

ヘリ共同所有権の違法「オーナー商法」で会長ら3人逮捕、約270人から10億円集金か

要約

警視庁が一般社団法人「S.I.Net会」会長ら3人を預託法違反容疑で逮捕。改正預託法で原則禁止された販売預託契約を無許可で締結し、2022年6月から2024年5月にかけて25都府県の約270人から計約10億円を集めたとみられる。

コンプライアンス摘発消費者被害警察捜査逮捕

内閣総理大臣の確認なく販売預託契約を締結

警視庁は2026年2月11日、ヘリコプターや小型航空機の共同所有権を販売する「オーナー商法」をめぐり、預託法違反の疑いで一般社団法人「S.I.Net会」会長の岡本智文容疑者(61歳・東京都江東区在住)と、航空機販売会社「エスアイヘリシス」の代表取締役ら2人の計3人を逮捕した。

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※画像はイメージです

3人は、2022年6月に施行された改正預託法で原則禁止されている販売預託について、内閣総理大臣の確認を受けずに契約を締結した疑いが持たれている。具体的には、2022年9月と2023年12月に30代と50代の男女2人に対し、計770万円分の販売預託契約を結んだとされる。逮捕された3人の認否について、警視庁は明らかにしていない。

1口110万円、月額6千円超の賃料をうたう

このスキームでは、ヘリコプターや小型航空機の共同所有権を1口110万円で販売し、1口あたり月額6,000円から6,200円の賃料を支払うとうたっていた。

警視庁の見立てでは、エスアイヘリシスは2022年6月から2024年5月にかけて、25都府県の約270人から計約10億円を集めたとみられている。

消費者庁の措置命令後も賃料は停止

エスアイヘリシスは2024年5月、消費者庁から預託法に基づく措置命令を受けていた。この処分は、2022年6月に施行された改正預託法に基づく初の行政処分として注目された。措置命令以降、購入者への賃料の支払いは停止されている。

  1. 改正預託法施行

    全ての商品の販売預託が原則禁止となり、契約締結には内閣総理大臣の確認が必要になった

  2. 容疑の1件目の契約

    エスアイヘリシスが30代男性と契約を締結。改正法施行後わずか3カ月での違反行為とされる

  3. 容疑の2件目の契約

    50代女性と契約を締結。2件の契約で計770万円分の販売預託契約を結んだ疑い

  4. 消費者庁が措置命令

    改正預託法に基づく初の行政処分。この時点で約270人から約10億円を集めていたとみられる。以降、賃料の支払いが停止された

  5. 会長ら3人を逮捕

    警視庁が預託法違反容疑で岡本智文容疑者ら3人を逮捕。行政処分から約1年9カ月を経て刑事事件に発展

S.I.Net会は報道機関の電話取材に対し、「今日は担当できる者がいない」と回答している。