2026/4/1
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社会

伊勢崎市の飲酒トラック事故、元運転手に懲役20年 危険運転致死傷罪の上限

要約

群馬県伊勢崎市の国道で酒を飲んでトラックを運転し、対向車線の乗用車に衝突して家族3人を死亡させた元運転手に対し、前橋地裁は危険運転致死傷罪を認定し、懲役20年の判決を言い渡した。

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前橋地裁が危険運転を認定、懲役20年

群馬県伊勢崎市の国道で酒を飲んでトラックを運転し、対向車線の乗用車に衝突して家族3人を死亡させたとして、危険運転致死傷の罪に問われた元トラック運転手に対し、前橋地方裁判所は危険運転の罪を認定し、懲役20年の判決を言い渡した。

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※画像はイメージです

懲役20年は危険運転致死傷罪における有期懲役の上限にあたる。事故はおととし発生し、元運転手が酒を飲んだ状態でトラックを運転して対向車線にはみ出し、乗用車と衝突した。この事故で乗用車に乗っていた家族3人が亡くなった。

被告は飲酒を否認

公判では飲酒の有無が最大の争点となっていた。被告側は「アルコールを飲んだ事実はない」と一貫して否認していたが、検察側は事故当時の血中アルコール濃度が基準値の5倍以上だったと主張。裁判所は検察側の主張を認め、危険運転致死傷罪の成立を認定した。

遺族の訴えと飲酒運転の課題

この事件をめぐっては、遺族が被告の否認姿勢に強い憤りを示し、街頭での署名活動を行うなど、社会的な関心も集めていた。東名高速道路事故など過去の著名な飲酒運転事故の遺族らも公開支援に加わり、飲酒運転撲滅を訴える動きが広がっていた。

今回の判決は法定刑の上限であり、3人が死亡した結果の重大性が量刑に反映された形である。一方で、飲酒運転による重大事故は後を絶たず、法的罰則の厳格化だけでは根絶が難しいという課題も改めて浮き彫りとなった。