2026/4/1
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社会

高校生の7割超が視力1.0未満、文科省調査で過去最悪水準を記録

要約

文部科学省が2025年度の学校保健統計調査を発表し、裸眼視力1.0未満の高校生が71.51%に達した。10年前と比べ小中高いずれも5〜7ポイント悪化しており、スマートフォンの普及と屋外活動の減少が背景にあるとみられる。

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高校生の71.51%が視力1.0未満

文部科学省は2月13日、2025年度の学校保健統計調査の結果を発表した。裸眼視力1.0未満の割合は、小学生36.07%、中学生59.35%、高校生71.51%となり、高校生については新型コロナウイルスの影響で調査時期が異なる2020〜2023年度を除くと過去最高を記録した。

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※画像はイメージです

10年前と比較すると、小中高いずれの段階でも視力1.0未満の割合が5〜7ポイント上昇しており、子どもの視力低下が加速している実態が浮き彫りとなった。

学年が上がるほど深刻に

学年別にみると、小学1年生で24.09%だった視力1.0未満の割合は、小学6年生で48.03%、中学3年生で64.91%、高校3年生では71.89%に達する。学年が進むにつれて視力低下が顕著に進行する傾向が確認された。

より深刻な視力0.3未満の割合も、小学生10.14%、中学生26.76%、高校生42.35%と高い水準にある。

文科省の担当者は「子どもを取り巻く環境が変化し、スマートフォンや本を近い距離で使用する機会が増えたことなどが背景にあるとみている」と分析。読書やスマートフォンの使用時には30センチ以上離すといった対策を呼びかけている。

虫歯は過去最低を更新

一方、虫歯がある児童生徒の割合は改善傾向が続いている。小学生30.83%、中学生25.23%、高校生32.77%で、いずれも過去最低を記録した。

また、肥満傾向児(肥満度20%以上)については、小学4年生以上の男子で高校2年生を除き1割を超えた。

今回の調査は一部の学校を抽出して健康診断結果を集計する方式で実施され、特別支援学校は調査対象に含まれていない。