がん5年生存率、膵臓・肺で改善傾向 厚労省が2017-2018年診断分を公表
要約
厚生労働省が2017-2018年診断のがん患者5年生存率を公表。全体的には横ばいだが、膵臓がんは11.8%から13.5%へ、肺がんは37.7%から39.6%へ上昇した。
5年生存率がん医療厚生労働省統計
膵臓・肺・多発性骨髄腫で上昇
厚生労働省は2月13日、2017年と2018年に診断されたがん患者の5年生存率を公表した。全国がん登録のデータに基づく集計で、2016年診断分と比較しておおむね横ばいとなったが、膵臓がん、肺がん、多発性骨髄腫では生存率の上昇が確認された。大きく低下したがん種はなかった。
全国がん登録は2016年に開始された制度で、すべての病院に患者情報の登録が義務付けられている。2026年1月に2016年診断分の5年生存率が初めて公表されており、今回が2回目の公表となる。
2018年診断分の主な生存率
2018年に診断された15〜99歳の患者データでは、前立腺がんの5年生存率が92.5%と最も高く、乳房88.4%、子宮頸部71.4%、大腸68.0%、胃64.4%と続いた。
一方、膵臓がんは13.5%と依然として低い水準にあるものの、2016年診断分の11.8%からは1.7ポイント上昇した。肺がんも37.7%から39.6%へ、多発性骨髄腫は47.2%から51.1%へとそれぞれ改善が見られた。
2017年診断分も同様の傾向
2017年診断分でも同様の傾向が見られた。大腸68.0%、胃64.3%、肺39.8%、膵臓12.6%、肝・肝内胆管34.1%、前立腺92.2%、乳房88.0%、子宮頸部72.1%となっている。膵臓がんは2016年の11.8%から12.6%へと上昇しており、2018年の13.5%と合わせて改善傾向がうかがえる。