ゼレンスキー大統領、米国の和平姿勢を批判 「譲歩をウクライナの文脈で語りすぎ」
要約
ミュンヘン安全保障会議で演説したゼレンスキー氏は、米国がロシアではなくウクライナに譲歩を求める姿勢を問題視した。トランプ大統領は前日にロシアの合意意欲を強調していた。
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「譲歩はロシアではなくウクライナに求められている」
ウクライナのゼレンスキー大統領は2026年2月14日、ドイツで開催中のミュンヘン安全保障会議で演説し、和平協議をめぐる米国の姿勢に不満を表明した。
ゼレンスキー氏は「米国は(合意に向けた)譲歩をロシアではなく、ウクライナの文脈で語ることが多すぎる」と述べ、米国が和平実現に向けた圧力をロシアではなくウクライナ側に向けていると批判した。
トランプ大統領はロシアの合意意欲を強調
ゼレンスキー氏の演説に先立つ2月13日、トランプ米大統領はロシアに融和的な姿勢を示していた。トランプ氏は「ロシアは合意を望んでいる。ゼレンスキー氏が行動を起こさなければ、絶好の機会を逃して…」と発言し、ウクライナ側に行動を促す立場を鮮明にした。
トランプ政権は対ロシア融和的な外交路線を維持しており、ゼレンスキー氏の発言は、こうした米国の姿勢に対する強い危機感の表れといえる。
欧州の安全保障議論の場で深まる溝
ミュンヘン安全保障会議は、世界の首脳や外交・防衛の要人が集まる国際会議であり、今年はウクライナ戦争の和平問題が主要な議題となっている。ゼレンスキー氏がこの場を選んで米国への不満を公に表明したことは、和平交渉の行方に対するウクライナ側の焦りを映し出している。
米国とウクライナの間で和平協議の方向性をめぐる認識の隔たりが表面化したことで、今後の交渉の進展に不透明感が増している。