外務省、中国外相の対日批判に反論 台湾問題の「平和的解決」期待を改めて表明
要約
ミュンヘン安全保障会議で王毅外相が「日本は台湾への植民地化の野心を抱いている」と批判したことを受け、外務省はXへの投稿と外交ルートの双方で中国側に反論・申し入れを行った。
外務省がXと外交ルートで反論
外務省は15日、ミュンヘン安全保障会議での中国出席者による日本への不適切な発言に対し、X(旧ツイッター)で反論を投稿した。あわせて外交ルートを通じて中国側に厳正な申し入れを行ったことも明らかにした。
外務省はXへの投稿で「台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待する立場に変更はない」と表明。さらに「防衛力強化は厳しさを増す安全保障環境に対するものであり、特定の第三国を対象としたものではない」と強調した。
王毅外相、日本を名指しで批判
発端となったのは、14日にミュンヘン安全保障会議で行われた質疑での王毅外相の発言である。王毅氏は「日本は台湾への侵略と植民地化の野心をいまだに抱いている」と述べ、2025年11月の高市早苗首相による台湾有事に関する国会答弁を批判した。
これに対し、同会議に出席していた茂木敏充外相はセッションの場で反論。「日本は戦後一貫して平和国家としての道を歩んでおり、これからも国際社会の平和と安定に貢献していく。こういった日本の姿勢は国際社会で広く知られていると考えている」と述べた。
高市首相が台湾有事を巡る国会答弁
高市早苗首相が衆議院予算委員会で、中国が武力で台湾を支配下に置くことは日本の存立危機事態に該当する可能性があると答弁し、中国側の反発を招いた。
王毅外相がミュンヘンで対日批判
王毅外相がミュンヘン安全保障会議の演説後の質疑で「日本は台湾への侵略と植民地化の野心をいまだに抱いている」と述べ、高市首相の答弁を批判した。
茂木外相がセッションで反論
茂木敏充外相がミュンヘン安全保障会議のセッションで「日本は戦後一貫して平和国家としての道を歩んでおり、これからも国際社会の平和と安定に貢献していく」と反論した。
外務省がXと外交ルートで対応
外務省がXに「台湾問題の平和的解決を期待する立場に変更はない」との反論を投稿するとともに、外交ルートで中国側に厳正な申し入れを実施した。
国際舞台での日中対立が鮮明に
今回のやり取りは、欧米の国防・外交関係者が集う国際会議の場で展開された。2025年11月の高市首相による台湾有事を巡る国会答弁以降、日中間の緊張が続いていることが改めて浮き彫りとなった形である。