2026/4/1
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社会

飯塚事件、福岡高裁が再審開始を認めず 第2次請求の即時抗告棄却

要約

1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された飯塚事件について、福岡高裁が第2次再審請求の即時抗告を棄却した。2008年に死刑執行された久間三千年元死刑囚の無実を主張する遺族・弁護団の請求は退けられた。

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福岡高裁が再審開始を認めない決定

福岡高裁は、1992年に福岡県飯塚市で小学1年生の女児2人が殺害された「飯塚事件」について、再審開始を認めない決定を下した。第2次再審請求における即時抗告を棄却した形となる。

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※画像はイメージです

事件では、久間三千年元死刑囚が逮捕・起訴され、本人は一貫して無実を主張していたが、2006年に死刑判決が確定。2008年10月に死刑が執行されている。

長期にわたる再審請求の経緯

飯塚事件をめぐっては、第1次再審請求が2009年に申し立てられたが、2014年に福岡地裁が棄却。その後、福岡高裁への即時抗告も2018年に棄却され、2021年には最高裁が特別抗告を退けている。

  1. 第1次再審請求

    死刑執行の翌年、遺族と弁護団が再審を申し立てた。DNA鑑定の信頼性などを争点として提出した。

  2. 福岡地裁が棄却

    第1次請求に対し、地裁は新証拠の証明力を認めず、再審開始を認めなかった。

  3. 第2次再審請求

    新たな「真犯人目撃証言」を新証拠として提出し、再度再審を求めた。

  4. 福岡地裁が第2次請求を棄却

    第2次請求についても地裁は新証拠の信用性を認めず、再審開始を認めなかった。

  5. 福岡高裁が即時抗告を棄却

    第2次請求の即時抗告も退けられ、再審実現はさらに遠のいた。

第2次再審請求は2021年に申し立てられ、新たな「真犯人目撃証言」が新証拠として提出された。しかし2024年6月に福岡地裁が棄却し、今回、福岡高裁も即時抗告を退けた。

有罪判断の根拠に残る疑問

再審請求側は、有罪の根拠となったDNA鑑定について技術的な問題を指摘してきた。鑑定には足利事件と同じMCT118鑑定法が使われており、ラダーマーカーの欠陥やバンド形状の不良など、足利事件以上の技術的欠陥があるとされる。血液鑑定や目撃証言、繊維鑑定についても検証の必要性が論争の焦点となっている。

また、再審手続においては、裁判所が検察官に証拠リストの開示を勧告したにもかかわらず、検察官がこれに従わなかったことも問題として浮上している。

冤罪論議と制度改正の声

飯塚事件は死刑執行後もなお冤罪の可能性が議論され続けている事件である。日本弁護士連合会や東京弁護士会は、これまでの再審棄却決定に対し会長声明を発表し、再審法の改正や証拠開示制度の整備を求めてきた。2024年にはドキュメンタリー映画「正義の行方」が制作されるなど、社会的な関心も高い。

今回の決定により、死刑執行後の再審実現はさらに困難な局面を迎えることとなった。