2026/4/1
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社会

証券口座乗っ取り初公判、林被告が起訴内容認める

要約

2025年春に急増した証券口座乗っ取り事件で初めて起訴された林欣海被告の初公判が東京地裁で開かれ、相場操縦と不正アクセスの起訴内容を全面的に認めた。

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初公判で起訴内容を全面的に認める

2025年春ごろから急増した証券口座乗っ取り事件で、金融商品取引法違反(相場操縦)と不正アクセス禁止法違反の罪に問われた会社経営の林欣海(リンシンハイ)被告(38)の初公判が2026年2月17日、東京地裁で開かれた。林被告は起訴内容について「間違いありません」と述べ、全面的に認めた。

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※画像はイメージです

林被告は川崎市に所在する会社「L&H」の代表を務めている。起訴状によると、2025年3月、何者かと共謀し、他人名義の10口座に不正アクセスして株の不正取引を実行したとされる。対象銘柄は東証スタンダード市場に上場する1社で、大量の買い注文やなれ合い売買によって株価を操縦した疑いが持たれている。

年間9824件、被害額約7405億円の衝撃

証券口座の乗っ取りによる不正取引は2025年3月に935件と前月の27.5倍に急増し、同年4月には3021件とピークに達した。2025年通年では計9824件、不正取引額は約7405億円に上った。

林被告は2025年12月に初めて起訴された人物であり、事件の全容解明に向けた捜査が注目される。共謀したとされる人物の身元や人数は明らかになっておらず、指示役についても摘発には至っていない。

残る多くの謎

今回の事件では、林被告の関与が不正取引全体のどの程度の割合を占めるのかは不明のままである。捜査関係者の間では、複数の犯罪グループが関与している可能性も指摘されている。初公判で起訴内容が認められたことで、今後の公判では犯行の具体的な手口や背後関係の解明が焦点となる。