2026/4/1
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国内

税関の不正薬物押収量、6年ぶり3トン超 過去2番目の水準に

要約

財務省関税局の発表によると、2025年に全国の空港・港の税関で押収された不正薬物は前年比15%増加し、3トンを超えた。押収量が3トンを上回るのは6年ぶりで、過去2番目に多い水準となった。

国際犯罪摘発水際対策薬物密輸財務省

押収量は前年比15%増、6年ぶりの大台突破

財務省関税局の発表によると、2025年の1年間に全国の税関で押収された不正薬物の総量が3トンを超えた。前年と比べて15%の増加で、3トンを上回るのは6年ぶりとなる。押収量は過去2番目に多い水準に達しており、日本への薬物流入圧力が依然として高い水準にあることが浮き彫りとなった。

Tokyo cityscape
※画像はイメージです

摘発は全国の空港および港で行われた。近年はインバウンド需要の回復に伴う旅客数の増加や、国際郵便・航空貨物の取扱量拡大を背景に、密輸ルートが多様化しているとされる。

深刻さ増す薬物密輸の実態

押収量が6年ぶりに3トンを超えたことは、水際での取り締まり強化が一定の成果を上げている一方で、密輸の試み自体が増加傾向にあることを示唆している。過去2番目という水準は、日本を取り巻く国際的な薬物犯罪の脅威が衰えていない現状を反映したものといえる。

水際対策の強化が課題に

税関では近年、AI検査システムやX線検査装置の導入など、先端技術を活用した検査体制の整備を進めている。しかし、ネット通販の拡大による小口輸入品の急増や、密輸手口の巧妙化に対応するためには、技術と人的体制の両面でさらなる強化が求められる状況だ。不正薬物の水際阻止は、引き続き重要な行政課題となっている。