バングラデシュ新首相にタリク・ラーマン氏就任、BNP20年ぶり政権復帰
要約
約17年間の英国亡命生活から昨年末に帰国したラーマン氏が、2月12日の総選挙でBNPを圧勝に導き、ダッカの国会で首相に任命された。国民融和が最大の課題となる。
バングラデシュの首都ダッカの国会で17日、バングラデシュ民族主義党(BNP)のタリク・ラーマン党首が首相に任命された。BNPは2月12日に実施された総選挙で3分の2を超える議席を獲得し圧勝。同党の政権復帰は約20年ぶりとなる。
17年の亡命から帰国、選挙戦を指揮
ラーマン氏はカレダ・ジア元首相の長男。約17年間にわたり英国で事実上の亡命生活を送っていたが、昨年12月末に帰国しBNP党首に就任した。帰国後ただちに選挙戦の指揮を執り、党を勝利に導いた。
ラーマン氏は14日の記者会見で「政党や意見の相違があっても、弱者への攻撃は認めない」と述べ、国民融和を訴えた。
ハシナ政権の崩壊とBNP復権
BNPが政権を離れていた約20年間、バングラデシュではアワミ連盟(AL)のハシナ前首相が長年にわたる政権を維持していた。しかしハシナ前首相は若者らによる抗議デモを受けて退陣に追い込まれ、インドに逃亡した。その後、暫定政権を経て今回の総選挙が実施された。
BNP政権下でAL弾圧
ラーマン氏が党の要職にあった時期、アワミ連盟幹部や支持者が拘束されるなどの弾圧が発生した
ラーマン氏が英国から帰国
約17年間の事実上の亡命生活を終え帰国。直後にBNP党首に就任し選挙準備に着手した
総選挙でBNP圧勝
BNPが3分の2超の議席を獲得。20年ぶりの政権復帰を決定づけた
ラーマン氏が融和を訴える
記者会見で「弱者への攻撃は認めない」と発言し、国民融和の姿勢を示した
首相に正式就任
ダッカの国会で首相に任命され、BNPの20年ぶりの政権運営が始動した
新政権が直面する国民融和の課題
一方で、ラーマン氏が党の要職にあった2000年代のBNP政権下では、アワミ連盟幹部や支持者が拘束されるなどの弾圧が起きた過去がある。BNPとアワミ連盟の対立はバングラデシュ政治の根幹をなしており、ラーマン新首相が掲げる融和路線の実現が問われることになる。