2026/4/1
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社会

石川県白山市の工場地下水から有機フッ素化合物、国指針値の1992倍検出

要約

東京の化学メーカーが石川県白山市の自社工場地下水からPFOSとPFOAを検出したと公表した。濃度は国の指針値の1992倍に達しており、2026年4月の水道法基準化を前に深刻な汚染実態が明らかになった。

PFAS公衆衛生水質汚染環境規制石川県

国指針値の1992倍、工場地下水から検出

東京の化学メーカーが、石川県白山市にある自社工場の地下水から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)のPFOSとPFOAが検出されたと明らかにした。検出濃度は国の指針値の1992倍に達しており、極めて高い水準である。

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※画像はイメージです

検出されたのはPFOSとPFOA

今回検出されたのは、PFASの中でも代表的な2種類の物質であるPFOSとPFOAである。いずれも有害性が指摘されており、国は地下水について暫定的な指針値を設定している。検出濃度がこの指針値の1992倍という異常な高さであったことから、深刻な汚染状況がうかがえる。

化学メーカーの社名や、工場の白山市内における詳細な所在地、汚染の原因や発生時期については明らかになっていない。また、周辺住民への健康影響や行政の対応状況についても、現時点では不明である。

PFAS汚染をめぐる規制強化の動き

PFOSとPFOAは「永遠の化学物質」とも呼ばれ、環境中でほとんど分解されない特性を持つ。国際的にはストックホルム条約でPFOSが2009年、PFOAが2019年にそれぞれ廃絶対象物質に指定された。日本でも2021年までに製造・輸入が原則禁止されている。

国内では2020年に飲料水・地下水の暫定指針値が設定され、2024年5月には中央環境審議会が2026年4月から水道法の正式な水質基準項目に追加する答申を行っている。基準の法的格上げを目前に控えた時期での高濃度検出となった。

白山市は手取川扇状地に位置し、豊富な地下水を有する地域として知られる。今回の検出が地域の水環境にどのような影響を及ぼすか、今後の調査結果が注目される。