2026/4/1
nippon-post.com
国際

米・イラン核協議、交渉継続で合意 ジュネーブで開催もレッドライン巡り溝

要約

2月17日にジュネーブで開かれた核協議で、イランのアラグチ外相は「良好な進展」を強調した一方、バンス米副大統領はイラン側の対応に不満を示し、双方の温度差が浮き彫りとなった。

イラントランプ政権中東情勢核問題米国外交

協議継続で合意も、双方に温度差

米国とイランは2026年2月17日、スイス・ジュネーブで核協議を開催し、交渉の継続で合意した。ただし、協議終了後の双方のコメントからは、核問題を巡る立場の隔たりが依然として大きいことが浮き彫りとなった。

International cityscape
※画像はイメージです

イランのアラグチ外相は協議終了後、「良好な進展があった」と述べ、交渉に前向きな姿勢を示した。一方、米国のバンス副大統領は「交渉継続には合意したが、イランがレッドライン(越えてはならない一線)に対応する意思がないことも明らかだった」と語り、イラン側の姿勢に不満をにじませた。

ミサイル防衛の再建が影を落とす

核協議と並行して、イランがミサイル防衛システムの再建を急ピッチで進めていることも報じられている。イランが破壊されたミサイルの半数以上を修復した可能性が指摘されており、軍事衝突のリスクが続く中での交渉という構図が鮮明になっている。

核問題の外交的解決を目指す動きと、軍事的な備えを同時に進めるイランの姿勢は、米国側の警戒感を一層強める要因となっている。バンス副大統領が言及した「レッドライン」の具体的な内容は明らかにされていないが、ミサイル防衛の再建がその一つに含まれる可能性もある。

次回協議は未定、先行き不透明

今回の協議では交渉継続こそ確認されたものの、次回の日程や場所は明らかにされていない。核協議の具体的な議題や交渉内容も公表されておらず、合意に向けた道筋は依然として見通せない状況である。

「良好な進展」と「レッドラインへの対応の意思がない」という双方の評価の隔たりは、今後の交渉が容易ではないことを示している。軍事的緊張と外交交渉が並走する不安定な局面が続く見通しだ。