IEA、ブラジルとの加盟交渉開始を正式表明 コロンビアの新規加盟も公表
要約
パリで開幕したIEA閣僚理事会で、ビロル事務局長がグローバルサウスの主要産油国ブラジルとの加盟交渉開始を発表した。2025年9月の申請から約5カ月での交渉入りとなり、コロンビアの新規加盟も同時に公表された。
ビロル事務局長が閣僚理事会で発表
国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は2026年2月18日、パリで開幕した閣僚理事会において、ブラジルとの加盟交渉を正式に開始すると表明した。ブラジルは「グローバルサウス」の一員であり主要産油国でもある。バイオ燃料の活用にも積極的な同国の加盟が実現すれば、IEAの構成に大きな変化をもたらすことになる。
ビロル事務局長はあわせて、南米コロンビアをIEA加盟国として迎えることも公表した。IEAには現在32カ国が加盟しており、1974年の第1次石油危機をきっかけに設立された国際機関である。
加盟実現にはOECD加盟など複数の要件
ブラジルは2025年9月にIEAへの加盟を申請していた。申請から約5カ月での交渉開始となるが、加盟の実現にはOECD(経済協力開発機構)への加盟や石油備蓄などの要件を満たす必要がある。
IEAは2024年2月にインドとの加盟交渉開始でも合意しているが、加盟要件を満たしておらず調整は難航している。ブラジルについても、要件充足の見通しや時期は明らかになっていない。
IEA設立
第1次石油危機を契機に、エネルギー安全保障を目的とする国際機関として発足した。
インドとの加盟交渉開始で合意
世界有数のエネルギー消費国であるインドの取り込みを目指したが、加盟要件を巡り調整が難航している。
ブラジルがIEA加盟を申請
グローバルサウスの主要産油国かつバイオ燃料大国が正式に加盟を申請した。
ブラジルとの加盟交渉正式開始を表明
パリでの閣僚理事会でビロル事務局長が発表。コロンビアの加盟も同時に公表された。
閣僚理事会ではAI電力需要や鉱物供給網も議論
閣僚理事会は2月19日まで開催される。議題には、生成AIの普及などによる電力需要の増加への対応策や、重要鉱物のサプライチェーン強化が含まれている。
閣僚理事会に先立ち、クリス・ライト米エネルギー省長官は記者団に対し「IEAはエネルギー安全保障や人々の生活向上といった重要課題に注力すべきだ」と述べた。