ウクライナ、冬季パラリンピック開会式への政府関係者不参加を決定 ロシア国別出場に抗議
要約
IPCがロシア・ベラルーシ計10選手に国の代表としての出場を認めたことを受け、ウクライナのビドニー青年スポーツ相が開会式や公式行事への政府関係者の不参加を表明した。他国政府関係者にも同様の不参加を呼びかけている。
ウクライナ政府、開会式ボイコットを表明
ウクライナ政府は、3月6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの開会式および公式行事に、政府関係者を参加させないことを決定した。国際パラリンピック委員会(IPC)がロシアとベラルーシの選手に対し、国の代表としての大会出場を認めたことへの抗議である。
ウクライナのビドニー青年スポーツ相は2月18日、SNSに投稿し「失望と憤りを覚える」と表明。国際的な舞台でロシアの旗が掲揚されることは「ロシアのプロパガンダの一部となる」と批判した。さらにビドニー氏は、他国の政府関係者に対しても公式行事への不参加を呼びかけた。
IPCの判断、五輪とは異なる対応
IPCはロシアとベラルーシの計10選手に対し、国を代表する形での大会参加を認めると発表した。国旗の使用なども可能となる。
一方、先に行われたミラノ・コルティナ冬季五輪において、国際オリンピック委員会(IOC)はロシア・ベラルーシの選手を「個人資格の中立選手(AIN)」として出場させ、国旗の使用などを禁止していた。IPCの今回の決定は、同じ大会都市で開催されるにもかかわらず、五輪とは大きく異なる対応となった。
北京パラリンピック
IPCがロシア・ベラルーシの出場禁止を決定。ウクライナ侵攻直後の措置だった
パリパラリンピック
ロシア・ベラルーシの選手は個人資格の中立選手として参加が認められた
IPC総会
ロシアの資格停止処分が全面解除され、国別出場への道が開かれた
ウクライナが抗議表明
ビドニー青年スポーツ相が開会式・公式行事への政府関係者不参加を発表
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック開幕
ロシア・ベラルーシ計10選手が国の代表として出場予定
国際社会への波及が焦点に
ウクライナが他国政府にも不参加を呼びかけたことで、今後の焦点は各国がこの呼びかけにどう応じるかに移る。ウクライナ侵攻が続く中、スポーツの国際大会における政治的対立が改めて浮き彫りとなった形だ。