インド東部オディシャ州で初のフィンテックイベント開催、ムルム大統領も登場
要約
インド東部オディシャ州の州都ブバネシュワルでフィンテック関連のイベントが初めて開催され、ムルム大統領が出席した。インドではグローバルケイパビリティセンター(GCC)が従来のオフショア開発から戦略的拠点へと転換期を迎えている。
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オディシャ州都で初開催、街中にポスターも
インド東部オディシャ州の州都ブバネシュワルで、フィンテック関連のイベントが初めて開催された。会場にはムルム大統領が登場し、街中にはポスターが貼られるなど盛大な催しとなった。
ムルム大統領はオディシャ州出身の政治家であり、同州でのイベントへの出席は地元経済への関心を示すものとなった。イベントの詳細な規模や参加者数は明らかになっていない。
GCCが迎える転換期
今回のイベントの背景には、インドにおけるグローバルケイパビリティセンター(GCC)が近年転換期に入っているという潮流がある。GCCとは、海外企業がインド国内に設置する自社拠点のことで、従来はオフショア開発やアウトソーシングの受け皿として機能してきた。
近年、その役割は単なる業務委託先から、研究開発やマーケティング、サプライチェーン管理といった経営上の戦略的機能を担う拠点へと進化しつつある。インド国内では1,700社以上がGCCを設置し、約190万人が雇用されているとされる。
地方都市への展開と州間競争
GCCの拠点はこれまでベンガルールやデリー首都圏など大都市圏に集中してきたが、オディシャ州のような地方都市でもフィンテックイベントが開催されるようになった。カルナータカ州が2024年にインド初のGCC誘致政策を打ち出すなど、州間での競争も始まっている。
インドのフィンテック市場は年平均16%台の成長率で拡大を続けており、デジタル決済プラットフォームUPIの取引件数は2024年度に1,310億件に達した。