神奈川県警、速度違反取り締まりで虚偽書類を常態化 約2700件取り消しへ
要約
神奈川県警第2交通機動隊の巡査部長らが2022年から24年にかけて追跡距離を水増しした虚偽書類を作成していたことが判明。県警は約2700件の違反を取り消し、反則金約3400万円を還付する。警察庁長官は全国の警察に指導する方針を表明した。
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追跡距離を水増し、虚偽の反則切符を作成
神奈川県警の第2交通機動隊第4小隊が、速度違反の取り締まりにおいて虚偽の書類作成を繰り返していたことが明らかになった。2022年から2024年にかけて、実際より長い追跡距離を交通反則切符に記載し、適正な捜査に必要な距離を確保したように見せかけていた。
県警は不正が認められた約2700件の違反を取り消し、反則金約3400万円を還付する見通しだ。関与した巡査部長ら複数人については、虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で書類送検する方針である。
警察庁長官「国民の信頼を損ないかねない」
2026年2月19日、楠芳伸警察庁長官は定例記者会見で「取り締まりに対する国民の信頼を損ないかねない重大な事案だ」と述べ、全国の警察に対して指導を行う方針を示した。
楠長官はさらに「交通の安全を確保する上で、危険性の高い違反行為に重点を置いて取り締まりを行う必要がある。その前提として、取り締まり自体が適正に行われなければならない」と強調した。
再発防止へ全国指導、県警は詳細公表の方針
警察庁は神奈川県警の問題点を踏まえ、再発防止策を進める。県警も早期に事案の詳細を公表する予定で、関与者の処分についても検討を進めている。
不正に関与した具体的な人数や、組織的に虚偽記載が行われた動機など、解明すべき点は残されている。交通取り締まりの正当性そのものに関わる問題だけに、今後の調査の行方が注目される。