2026/4/1
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国内

iPS細胞の再生医療製品2つ、世界初の承認へ 厚労省部会が方針決定

要約

厚生労働省の専門部会が、パーキンソン病と心臓病を対象としたiPS細胞を使った再生医療製品2つの条件付き承認方針を決定した。承認されれば世界初のiPS細胞製品となる見通し。

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世界初、iPS細胞製品が実用化へ

厚生労働省の専門部会は、iPS細胞を使った再生医療製品2つについて、条件付きで製造販売を承認する方針を決めた。承認されれば、iPS細胞を使った製品としては世界初となる見通しだ。いずれの製品も、7年以内に有効性を検証することが承認の条件として求められている。

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※画像はイメージです

承認方針が決まったのは、住友ファーマが開発したパーキンソン病治療用の「アムシェプリ」と、大阪大学発のベンチャー企業クオリプスが開発した心臓病治療用の「リハート」の2製品である。

パーキンソン病治療の「アムシェプリ」

住友ファーマの「アムシェプリ」は、iPS細胞から作った細胞を患者の脳内に移植する治療法だ。手足の震えなどパーキンソン病の症状改善が見込まれるとされている。

心臓に貼る「リハート」

クオリプスの「リハート」は、iPS細胞から作った細胞をシート状に加工し、心臓に貼り付けて治療する製品だ。クオリプスは大阪大学発のベンチャー企業で、心臓病に対する新たな治療の選択肢となる。

再生医療の大きな転換点

2006年に京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製に成功して以来、臨床応用に向けた研究が進められてきた。今回の2製品が正式に承認されれば、基礎研究から始まったiPS細胞技術が製品として患者のもとに届く初めての事例となり、日本の再生医療は新たな段階に入ることになる。