2026/4/1
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社会

セクハラ被害訴えた女性をSNSで脅迫・中傷、77歳男を逮捕 沖縄県警

要約

古謝景春・前南城市長のセクハラ被害を訴えた女性に対し、実名公表をちらつかせた脅迫や「虚偽」呼ばわりの投稿を繰り返した疑い。強要未遂5件、名誉毀損15件が確認された。

SNSわいせつ刑事事件沖縄県警逮捕

実名公表の脅迫と「虚偽」呼ばわり

沖縄県警は2月19日、古謝景春・前南城市長からセクハラ被害を訴えた女性に対し、SNS上で脅迫や誹謗中傷を繰り返したとして、沖縄県糸満市の無職の男(77)を強要未遂と名誉毀損の疑いで逮捕した。

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※画像はイメージです

逮捕容疑は、2024年11月9日から14日にかけて、女性に連絡するよう要求し、応じなければ実名を公表するなどと脅す投稿を計5件行った強要未遂と、同年11月15日から12月16日にかけて「セクハラは虚偽」「同情の余地はない」などと女性の名誉を傷つける投稿を15件行った名誉毀損である。

県警は容疑者の認否を明らかにしていない。

被害相談から約3カ月で逮捕

県警によると、2024年11月に女性の関係者から相談を受け、捜査を開始していた。相談から約3カ月の捜査を経て、逮捕に至った形だ。

  1. 強要未遂の投稿5件

    女性に連絡するよう要求し、応じなければ実名を公表するなどと脅す内容をSNSに投稿した。

  2. 名誉毀損の投稿15件

    「セクハラは虚偽」「同情の余地はない」など、被害を訴えた女性を中傷する投稿を約1カ月にわたり繰り返した。

  3. 県警が捜査開始

    女性の関係者からの相談を受け、沖縄県警が捜査に着手した。

  4. 容疑者を逮捕

    沖縄県警が強要未遂と名誉毀損の疑いで77歳の男を逮捕した。

セクハラ問題の渦中で

古謝景春・前南城市長をめぐっては、市の業務委託で雇用されていた女性がセクハラ被害を訴え、2024年2月に損害賠償請求訴訟を提起。同年6月には市議会のアンケート調査で計9件の被害申告が明らかになった。第三者委員会は被害を認定し、市長に辞職を提言。2025年2月には市議会が不信任決議を可決し、古謝氏は失職した。

今回の事件は、セクハラ被害を訴えた女性が、加害者側の関係者からSNS上で組織的な攻撃を受けていた実態を浮き彫りにしている。被害者が声を上げた後に二次的な被害にさらされる構造的な問題が改めて問われることになる。