2026/4/1
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国際

北朝鮮で朝鮮労働党大会が開催、2021年以来5年ぶり

要約

北朝鮮の最高指導機関である朝鮮労働党の党大会が2021年以来5年ぶりに開催される。核・ミサイル開発の方針とトランプ政権下での対米関係が主要な焦点となる見通し。

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5年ぶりの党大会が開催

北朝鮮で朝鮮労働党の党大会が開催される。同党は北朝鮮において最高指導機関と位置づけられており、党大会の開催は2021年以来、5年ぶりとなる。

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※画像はイメージです

党大会は党綱領の採択・修正や基本政策の決定、中央委員会の選挙などを行う北朝鮮の最重要会議である。今回の大会では、核・ミサイル開発の方針や対米関係が焦点になるとみられている。

核・ミサイル開発と対米関係が焦点

北朝鮮は近年、核・ミサイル能力の強化を加速させてきた。2024年10月にはICBM級弾道ミサイル「火星砲19」を発射し、飛翔時間86分、高度7,000キロ超という過去最高記録を更新している。

一方、2025年1月に発足したトランプ政権との関係も注目される。トランプ大統領は就任初日に北朝鮮を「核保有国」と呼称し、金正恩氏との「良好な関係」を強調した経緯がある。北朝鮮側は2025年を「歴史の分水嶺にすべき年」と位置づけており、今回の党大会で対米政策にどのような方針が示されるかが注視されている。

前回大会からの5年間

前回の第8回党大会は2021年1月に開催された。党規約では原則5年ごとの開催が定められているが、金正日時代には36年間にわたり開催されなかった時期もある。金正恩体制下では2016年に36年ぶりとなる第7回大会が開かれ、以降は規約に沿った間隔での開催が続いている。

  1. 第7回党大会

    金正恩体制下で36年ぶりに開催。党規約の改正や国家経済発展5か年戦略が採択された。

  2. 第8回党大会

    国防5か年計画を採択。核・ミサイル能力の強化方針が打ち出された。

  3. 第9回党大会

    5年ぶりの開催。核・ミサイル開発路線の総括と対米関係の方針が焦点に。

この5年間で北朝鮮を取り巻く国際環境は大きく変化した。ロシアとは2024年6月にプーチン大統領が約24年ぶりに訪朝し、包括的戦略パートナーシップ条約に署名。同年12月に条約が発効し、軍事・経済両面で関係が深まっている。こうした情勢の変化を踏まえ、今回の党大会でどのような路線が打ち出されるか、国際社会の関心が集まっている。