2026/4/3
nippon-post.com
経済

電事連新会長に関西電力・森望社長が就任 浜岡原発不正で前任辞任の後任

要約

中部電力・林欣吾前会長が浜岡原発の耐震データ不正問題を受けて1月に辞任し、約1カ月の空席を経て関西電力トップが業界団体の顔に就いた。

エネルギー政策原子力発電浜岡原子力発電所関西電力電気事業連合会

関西電力・森社長が電事連会長に就任

電気事業連合会は2月20日、関西電力の森望社長が同日付で新会長に就任したと発表した。前任の中部電力・林欣吾社長が1月に辞任して以降、会長職は空席となっていた。

nuclear power plant, Japanese boardroom, corporate press conference, power station cooling towers
※画像はイメージです

林前会長の辞任は、中部電力の浜岡原子力発電所(静岡県)で発覚した耐震データ不正問題が原因である。再稼働審査に必要な基準地震動の算定において、中部電力側に有利なデータが選別されていたことが明らかになり、業界団体トップとしての責任を取る形で退いた。

約1カ月の空席を経て

会長ポストは1月の林氏辞任から約1カ月にわたって不在の状態が続いていた。電気事業連合会は大手電力10社で構成される業界団体であり、会長は政界や規制当局との交渉において電力業界全体の代表を務める要職である。不祥事に伴う異例の空席が続く中、後任人事の行方が注目されていた。

信頼回復が課題に

新会長となった森氏が率いる関西電力は、原発7基の稼働体制を築き、脱炭素分野でも先行する存在として知られる。一方、電力業界全体としては、浜岡原発のデータ不正が原発の安全管理に対する信頼を揺るがしており、新体制のもとで業界の信頼回復にどう取り組むかが問われることになる。