英政府、アンドルー元王子の王位継承権剝奪へ法案準備 逮捕受け対応加速
要約
エプスタイン氏への機密漏洩疑惑で2月19日に逮捕されたアンドルー元王子について、スターマー政権が王位継承権剝奪の法案準備を開始。王族の継承権剝奪という前例のない措置が現実化しようとしている。
スターマー政権が継承権剝奪の法案を準備
英メディアの報道によると、スターマー政権がアンドルー元王子の王位継承権を剝奪する方向で法案をまとめていることが明らかになった。元王子は2月19日、公務での不正行為容疑で英警察当局に逮捕され、事情聴取後に釈放されるという異例の事態に至っている。王室は政府や議会の対応を支持する意向を示しており、王族の継承権剝奪という前例のない措置が現実味を帯びてきた。
アンドルー元王子はチャールズ国王の弟にあたり、現在も王位継承順位で8位に位置している。「王子」の称号はすでに剝奪されているものの、継承権が残っていることに対して批判が強まっていた。スターマー政権は「捜査の終了を待って」継承権剝奪に関する法案を議会に提出する予定だという。
エプスタイン氏への機密漏洩疑惑が浮上
今回の逮捕の背景には、米国の富豪ジェフリー・エプスタイン氏をめぐるスキャンダルがある。エプスタイン氏は少女らを性的搾取した罪で起訴され、勾留中に自殺した人物だ。
2026年1月末、米司法省がエプスタイン氏の捜査資料を公表。これにより、アンドルー元王子がエプスタイン氏に機密情報を漏らしていた疑いが浮上した。漏洩が疑われる情報は、元王子が貿易特使を務めていた2010年から11年ごろ、シンガポール、香港、ベトナムを訪問した際に得たものとされている。
アンドルー元王子が貿易特使として活動
シンガポール、香港、ベトナムを訪問。この際に得た情報がエプスタイン氏に漏洩された疑いが持たれている。
米司法省がエプスタイン氏の捜査資料を公表
公表された資料から元王子の機密漏洩疑惑が浮上し、英国内での捜査につながった。
英警察当局がアンドルー元王子を逮捕
公務での不正行為容疑による逮捕。王族の逮捕という異例の事態に英国内で衝撃が広がった。
スターマー政権が王位継承権剝奪の検討を表明
捜査終了後に関連法案を議会に提出する方針。王室も政府の対応を支持する意向を示した。
王室も政府対応を支持、法整備へ
今回の動きで注目されるのは、王室自身が政府や議会の対応を支持する姿勢を示している点だ。アンドルー元王子はすでに「王子」の称号を剝奪されているが、王位継承権については法的な手続きが必要となる。
スターマー政権は捜査の進展を見据えながら、継承権剝奪に向けた法整備を進める構えだ。元王子が継承順位8位のまま留まっている現状への批判が高まるなか、英政府と王室が足並みをそろえて対応に乗り出した形となる。