小型ロケット「カイロス」3号機、気象条件で打ち上げ延期 2月中の実施見送り
要約
スペースワンは25日に予定していたカイロス3号機の打ち上げを気象条件の不備を理由に延期し、2月中の実施も見送ると発表した。小型衛星5基の軌道投入を目指すミッションは仕切り直しとなる。
カイロススペースワン宇宙ベンチャー宇宙開発
気象条件整わず、25日の打ち上げを断念
宇宙ベンチャーのスペースワン(東京)は22日、小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げを延期すると発表した。25日に予定していた打ち上げについて、同社は「気象条件が整わなかったため」と説明し、2月中の実施を見送ることを決めた。
カイロス3号機は、打ち上げから約54分で高度約500キロの軌道に到達し、小型衛星5基を投入する計画だった。延期により、これらの衛星投入ミッションは先送りとなる。
民間ロケット開発の技術検証段階
スペースワンは2018年にキヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の共同出資で設立された企業である。カイロスは固体燃料3段式の小型ロケットで、高さ約18メートル、重量約23トン。和歌山県串本町の自社射場「スペースポート紀伊」から打ち上げを行う。
3号機のミッションは複数衛星の搭載・打ち上げ構造の実証を主な目的としており、将来的な宇宙輸送サービスの実現に向けたフライトデータの取得が期待されていた。
次回の打ち上げ日程は未定
スペースワンは次の打ち上げ予定日を明らかにしていない。ロケット打ち上げでは風速や風向、雲の状態、高層大気など複数の気象条件を満たす必要があり、大型ロケットを含め気象理由による日程の再調整は珍しいことではない。技術検証段階にある同社にとって、安全を優先した判断といえる。