2026/4/1
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国際

NASA、アルテミス計画の有人月周回飛行を4月以降に延期

要約

アイザックマンがX上で延期方針を表明。SLSロケットのリハーサル中に技術トラブルが検出されたことが背景にある。

NASAアルテミス計画宇宙開発

長官がXで延期を表明

NASA(米航空宇宙局)のアイザックマン長官は21日、アルテミス計画における初の有人月周回飛行「アルテミスII」について、4月以降に延期する考えを明らかにした。アイザックマン長官はX(旧ツイッター)への投稿で方針を示した。

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※画像はイメージです

アルテミスIIは、アポロ計画以来約半世紀ぶりに宇宙飛行士を月の周辺へ送るミッションとして注目されている。NASAの宇宙飛行士3人とカナダ宇宙局の飛行士1人の計4人が搭乗し、約10日間かけて月を周回した後に地球へ帰還する計画だ。

打ち上げロケットの技術課題

延期の具体的な理由は明らかにされていないが、打ち上げに使用するSLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットでは、リハーサル中に液体水素の漏れやヘリウム供給の不具合が確認されていた。SLSは全長98メートル、燃料込みで約2,600トンという巨大ロケットで、複雑な流体制御システムが課題となっている。

2022年の無人ミッション「アルテミスI」でも、加圧システムで同様のトラブルが発生しており、技術的課題の解消が繰り返し求められてきた。

日本を含む国際協力への影響は

アルテミス計画は米国単独の事業ではなく、日本、欧州、カナダなどが参加する国際協働プロジェクトである。日本は有人探査車(月面ローバー)の開発・提供が決まっており、日本人宇宙飛行士2人の月面着陸も予定されている。

今回の延期が後続ミッションや国際パートナーの計画にどのような影響を及ぼすかは、現時点では不明だ。「4月以降」とされる新たな打ち上げ時期の具体的な日程も示されておらず、今後のNASAの対応が注目される。