九州北部・中国・四国地方で「春一番」観測、西日本に春の訪れ
要約
気象庁が九州北部、中国、四国の3地方で春一番の観測を発表した。これらの地域では毎年観測されるわけではなく、本格的な春の到来を象徴する気象現象である。
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西日本3地方で春一番を観測
気象庁は、九州北部、中国、四国の3地方で「春一番」が観測されたと発表した。春一番は立春から春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、広い範囲で初めて吹く暖かく強い南寄りの風を指す。
毎年吹くとは限らない西日本の春一番
春一番の観測基準は地方ごとに異なり、気象庁は関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部・奄美の各地方で個別に判断している。風速の基準も地方によって差があり、約7m/s以上から10m/s以上まで幅がある。
中国・四国・九州北部の3地方は、春一番が観測される確率が約66%とされ、北陸の約94%や関東の約89%と比べて低い。これらの地域では春一番が吹かない年も珍しくなく、今回の観測は西日本に本格的な春の到来を告げるものとなった。
春の強風への注意
春一番は季節の変わり目を象徴する気象現象である一方、強風による被害をもたらすこともある。その名称は、1859年に長崎県壱岐で南寄りの強風により漁船が転覆し、53人が犠牲となった海難事故に由来するとされている。山岳地域では雪崩や遭難のリスクが高まるほか、農業や漁業にも影響を及ぼすことがあり、気象情報への注意が求められる。