AWS、中東3拠点がドローン攻撃で被害 UAEとバーレーンのデータセンターに障害
要約
米アマゾン傘下のクラウド大手AWSが、UAEとバーレーンのデータセンター3拠点がドローン攻撃で被害を受けたと発表。顧客に他地域へのデータ移行を促す異例の対応となっている。
ドローン攻撃
AWSが中東3拠点の被害を公表
米アマゾン傘下のクラウドサービス大手アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2日、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンにあるデータセンター計3カ所がドローン攻撃により被害を受けたと発表した。電力供給が遮断されるなどしてサービスに障害が発生しており、復旧には時間がかかるとしている。

AWSによると、UAEにある2カ所の施設がドローンによる直接攻撃を受けたほか、バーレーンの施設も周辺への攻撃により損傷した。被害の原因について、AWSは「中東で続く紛争のため」と説明している。
顧客にデータ移行を呼びかけ
AWSは中東地域のデータセンターを利用している顧客に対し、データのバックアップと他地域への移行を促している。今後も中東地域での安定的な事業環境が見通せないとの認識を示しており、クラウドインフラの大手が自社の地域拠点からの移行を顧客に求めるのは極めて異例の対応である。
地政学リスクがクラウド基盤を直撃
データセンターは従来、紛争の直接的な標的にはなりにくいと考えられてきた。しかし武装ドローンの普及が進む中、物理的なインフラが地政学リスクにさらされる事態が現実のものとなった。攻撃を実行した組織や国は明らかになっていない。
中東では近年、各国がAIやデータセンターのハブとなることを目指して大規模な投資を進めてきた。米テック大手も地域拠点として中東のデータセンターを戦略的に位置づけてきたが、紛争の激化がこうした構想に影を落とす形となっている。サービス障害による経済的損失の規模や具体的な復旧時期は、現時点では明らかにされていない。