カタール国防省、イランから飛来のスホイ24戦闘爆撃機2機を撃墜と発表
要約
カタール国防省は2日、イラン方面から飛来した旧ソ連製スホイ24戦闘爆撃機2機を撃墜したと発表した。湾岸諸国がイランの有人戦闘機と直接交戦した初のケースとなる。
カタール国防省が撃墜を発表
カタール国防省は2日、イランから飛来したスホイ24戦闘爆撃機2機を撃墜したと発表した。撃墜の具体的な経緯や乗員の安否については明らかにされていない。
スホイ24は旧ソ連が開発した戦闘爆撃機で、イラン空軍が現在も運用している機体である。湾岸諸国がイランの有人戦闘機と直接交戦に至ったのは今回が初めてとされる。
中東情勢の緊迫が背景に
今回の撃墜は、2月28日に始まったイスラエル・米国によるイラン軍事攻撃と、それに対するイランの報復攻撃という中東全域での紛争エスカレーションの中で発生した。イランは2月28日にカタールを含む中東の米軍基地に対して報復攻撃を開始しており、3月1日にはカタール国営エネルギー会社のLNG生産施設が攻撃を受け、生産停止に追い込まれていた。
イランが報復攻撃を開始
イスラエルと米国による軍事攻撃に対する報復として、イランは中東各地の米軍基地への攻撃を開始。カタールへも複数のミサイルが発射された。
カタールLNG施設が攻撃被害
カタール国営エネルギー会社のLNG生産施設がドローン攻撃を受け、世界有数のLNG輸出国の生産が停止に追い込まれた。
カタールがイラン戦闘機を撃墜
スホイ24戦闘爆撃機2機をカタール国防省が撃墜。湾岸諸国とイラン有人機の初の直接交戦となった。
カタールの複雑な立場
カタールにはアル・ウデイド空軍基地があり、中東最大級の米軍基地として知られる。一方で、2017年のカタール外交危機ではサウジアラビアなどからイランとの関係縮小を求められたものの拒否し、イランとの経済・外交関係を強化した経緯がある。米国の同盟国でありながらイランとも関係を維持してきたカタールが、今回は防衛行動に踏み切った形だ。
周辺地域ではドバイやドーハなど主要ハブ空港の空域が閉鎖され、国際線に大幅な影響が出ている。UAEとカタールは米国トランプ大統領に対し、紛争の早期終結を働きかけているとされる。