2026/4/1
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国際

イスラエル、イラン聖地コムの専門家会議施設を攻撃 ハメネイ師後継選びの最中

要約

イスラエル軍はテヘランへの大規模攻撃を発表するとともに、中部コムにある専門家会議の施設も攻撃した。施設では最高指導者の後継選出が進められていた。

イスラエル

イスラエル軍、テヘランへの「大規模攻撃」を発表

イスラエル軍は2026年3月3日、イランの首都テヘランに対して「大規模な攻撃」を実施したと発表した。攻撃対象にはイラン中部のイスラム教シーア派の聖地コムにある「専門家会議」の施設も含まれていた。

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※画像はイメージです

専門家会議はイスラム聖職者で構成される機関であり、攻撃が行われた時点ではハメネイ師の後継となる最高指導者の選出作業が進められていた。

聖地コムへの攻撃が持つ意味

攻撃対象となったコムは、イスラム教シーア派にとって重要な宗教的拠点である。そこに置かれた専門家会議の施設が標的となったことは、イランの指導体制の根幹に関わる攻撃といえる。

最高指導者選出の渦中にある体制の転換期に、後継選出を担う機関そのものが攻撃を受けた形となる。

混迷深まるイラン情勢

イスラエルとイランの間では、2024年以降、軍事的な衝突が断続的に続いてきた。2025年6月にはイスラエルがイランの主要施設を攻撃し、事実上の戦争状態に突入。2026年2月にも米国とイスラエルによるイラン攻撃が行われたばかりだった。

今回の攻撃は、イランが最高指導者の交代という政治的に最も脆弱な局面を迎えるなかで実行された。後継者選出プロセスへの影響は避けられず、イラン国内の政治・軍事情勢はさらなる混迷が予想される。