民間小型ロケット「カイロス」、和歌山・串本町での打ち上げ再び中止
要約
スペースワンが開発する小型ロケット「カイロス」の打ち上げが和歌山県串本町で再び中止になった。初号機の爆発、2号機の飛行中断に続く今回の中止で、民間宇宙開発の実用化にむけた課題があらためて浮き彫りになった。
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民間小型ロケット「カイロス」、和歌山・串本町での打ち上げ再び中止
打ち上げ再び中止
民間小型ロケット「カイロス」の打ち上げが、和歌山県串本町で再び中止となった。カイロスはこれまでにも打ち上げの中止や失敗を経験しており、今回も実施に至らなかった。
カイロスは、キヤノン電子、清水建設、IHIエアロスペース、日本政策金融公庫などが出資する宇宙ベンチャー・スペースワンが開発する小型ロケットである。打ち上げ場所となる串本町の「スペースポート紀伊」は、日本初の民間ロケット専用発射場として知られる。
続く試練
カイロスは2024年3月の初号機打ち上げでリフトオフ直後に爆発、同年12月の2号機も飛行開始から約3分後に飛行中断となり、いずれも成功に至っていない。今回の中止で、カイロスの打ち上げは再び先送りとなった形だ。
中止の具体的な理由や、次回の打ち上げ予定については明らかになっていない。
民間宇宙開発の行方
カイロスは固体燃料を採用し、燃料充填から打ち上げまで最短4日での対応が可能という即応性を特徴としている。スペースワンは複数の国内顧客と打ち上げ輸送サービス契約を締結しており、早期の打ち上げ成功が求められている状況だ。
日本政府は2030年代前半までに国内の打ち上げ能力を年間30件程度確保する方針を掲げており、民間ロケットの実用化は国の宇宙政策にとっても重要な課題となっている。