2026/4/1
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国内

民間小型ロケット「カイロス」3号機、和歌山・串本町での打ち上げ再び中止

要約

スペースワンが開発する小型ロケット「カイロス」3号機は、2月末以降複数回にわたり打ち上げが延期・中止されており、3月4日予定の打ち上げも中止となった。初号機・2号機はいずれも打ち上げ後に失敗している。

カイロススペースワン民間ロケット

3号機の打ち上げ、再び中止に

民間小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げが中止された。打ち上げは和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から予定されていたが、実施には至らなかった。

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※画像はイメージです

カイロス3号機は、2月25日に予定されていた打ち上げが天候悪化で延期され、3月1日の再設定も気象条件を理由に中止。3月4日の打ち上げも中止となり、複数回にわたる延期・中止が続いている。

過去2回の打ち上げはいずれも失敗

カイロスはこれまで2回の打ち上げを実施しているが、いずれも衛星の軌道投入には成功していない。2024年3月13日の初号機は発射5.3秒後に自律飛行安全システムが作動し機体が破壊された。推進力の予測誤差が原因とされている。同年12月18日の2号機は発射から3分7秒後にノズル駆動制御システムの異常が推定される問題が発生し、こちらも失敗に終わった。

民間宇宙開発の挑戦続く

カイロスを開発するスペースワンは、キヤノン電子、清水建設、IHIエアロスペース、日本政策投資銀行の4社共同出資により2018年7月に設立された企業である。小型・低コストのロケットで衛星打ち上げサービスの事業化を目指している。

発射場のスペースポート紀伊は、本州最南端の串本町に位置する民間初の国内発射場だ。南東方向に開けた地形が発射条件に適しており、和歌山県は10年間で670億円規模の経済波及効果を見込んでいる。

3号機の打ち上げ中止の詳しい理由や、次回の打ち上げ予定日時は明らかになっていない。