2026/4/1
nippon-post.com
国際

中国共産党の最長老・宋平氏が死去、108歳 胡錦濤氏を国家主席候補に押し上げた「恩師」

要約

元政治局常務委員の宋平氏が4日、病気のため108歳で死去した。周恩来元首相の秘書を務め、1992年には胡錦濤氏を政治局常務委員に推薦した人物として知られる。

中国中国共産党権力継承訃報

中国共産党の指導部を経験した最長老の一人で、元政治局常務委員の宋平氏が4日、病気のため死去した。108歳だった。国営新華社通信が伝えた。

International cityscape
※画像はイメージです

周恩来の秘書から党中枢へ

宋平氏は周恩来元首相の秘書を務め、その後、党の人事を掌握する組織部長に就任した。さらに政治局常務委員として党の最高指導部入りを果たし、中国共産党の権力中枢で長年にわたり要職を歴任した。

100歳を超えてもなお党大会に出席し続け、党内で長く影響力を保ち続けた存在であった。

胡錦濤氏を国家主席候補に押し上げた推薦

宋平氏の名が歴史に深く刻まれる理由の一つが、1992年の人事である。当時チベット自治区党委書記だった胡錦濤氏を政治局常務委員に推薦した。胡錦濤氏は当時49歳。この抜擢が、胡錦濤氏をのちの国家主席候補へと押し上げるきっかけとなった。

宋平氏は胡錦濤氏の「恩師」として知られ、中国の権力継承に決定的な影響を与えた人物である。

時代の証人の退場

宋平氏は新中国建国前後から現代に至るまで、中国共産党の政治史を体現する存在であった。108歳という長寿を全うし、党の最長老としてその生涯を閉じた。