2026/4/1
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国際

中国、2026年国防予算7.0%増の1兆9095億元 過去最大規模を更新

要約

全人代開幕に合わせ提出される国防予算案は約43兆円に達し、GDP成長率が鈍化する中でも軍拡路線の継続が鮮明となった。

中国国防予算安全保障

全人代に過去最大の国防予算案を提出

中国政府が5日に開幕する全国人民代表大会(全人代)に提出する2026年の国防予算案は、前年比7.0%増の1兆9095億元(約43兆円)となることが明らかになった。過去最大規模を更新し、米国に次ぐ世界第2位の国防予算額を維持する。

GDP成長率が5.0%前後まで鈍化する中にあっても、国防費の伸び率は7%台を堅持した形だ。中国の国防予算は内訳が公表されておらず、その不透明性が国際社会から繰り返し指摘されている。

世界の軍事費は10年連続増加

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の報告書によると、2024年の世界全体の軍事費総額は2兆7180億ドル(約427兆円)に達し、前年比9.4%増となった。世界の軍事費は10年連続で増加を続けている。

各国の国防予算を比較すると、米国が9006億ドル(約141兆円)で突出しており、中国はこれに次ぐ規模である。

不透明な予算の内訳

中国の国防予算をめぐっては、具体的な支出内訳が公表されていない点が長年の課題となっている。全人代は中国の国会に相当する機関であり、国防予算はここで審査・承認されるが、詳細な内訳の開示は行われていない。経済成長の減速にもかかわらず国防費の拡大を続ける中国の動向は、今後も国際的な注目を集めることになる。