2026/4/1
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国際

中国、2035年までに1人当たりGDP倍増の方針表明 2020年比で

要約

中国政府が2020年の水準を基準に、2035年までに1人当たりGDPを2倍にする経済目標を掲げている。達成には年平均約4.7%の成長持続が必要とされる。

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中国政府が長期経済目標を提示

中国政府は、2035年までに1人当たりGDPを2020年の水準から倍増させる方針を示している。

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※画像はイメージです

2020年時点の中国の1人当たりGDPは約1万600ドルとされており、倍増が実現すれば2万1000ドル相当の水準に達する計算となる。この目標を達成するには、年平均約4.7%の経済成長を15年間にわたって維持する必要がある。

「中等先進国」への移行を目指す

この方針は、中国が新興国から高所得国への移行を図る国家戦略の一環に位置づけられる。中国政府は近年、単なる成長率の追求から「質の高い発展」への転換を掲げており、産業技術の自立化やイノベーション強化を重点課題としてきた。

2024年時点での中国の1人当たりGDPは約1万3300ドルまで上昇しており、目標に向けた成長は一定のペースで進んでいるとみられる。ただし、不動産市場の低迷や米中間の技術競争激化など、目標達成を阻む構造的な課題も山積している。

国内外の経済環境が試金石に

中国政府は2021年以降の経済運営において、具体的な成長率目標を掲げない姿勢をとってきた。国内市場を重視する「双循環」戦略や、対外依存度の低減といった政策の方向性は、世界経済の不確実性や米中対立への対応を反映したものだ。

2035年という目標年限まで残り約9年。中国経済がこの野心的な目標を実現できるかどうかは、国内の構造改革の進展と国際環境の変化の双方にかかっている。