2026/4/3
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社会

映画監督・榊英雄被告に懲役8年の判決 俳優女性への暴行罪で東京地裁

要約

映画監督の榊英雄被告に対し東京地裁が懲役8年の判決を言い渡した。検察求刑の10年より減刑となり、業界の権力構造が温床となった性的暴行事件として社会的関心を集めている。

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東京地裁が懲役8年の判決

東京地裁は、俳優女性に対する暴行(乱暴)の罪に問われた映画監督の榊英雄被告に対し、懲役8年の判決を言い渡した。検察が求刑した懲役10年より2年の減刑となった。

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※画像はイメージです

榊被告は映画監督として活動する傍ら、俳優としても複数の作品に出演してきた人物である。2022年3月に週刊文春が複数の女優による性加害の告発を報じたことで事件が表面化し、2024年2月に警視庁が演技指導を装った性的暴行の容疑で逮捕していた。

業界の権力構造が背景に

映画業界では、監督がキャスティング権を持つ立場にあり、俳優との間に大きな力の差が生じやすいことが以前から指摘されてきた。特に監督が講師を務める俳優ワークショップでは、専門的な指導という名目のもとで密閉的な環境が生まれやすく、構造的な問題が潜んでいるとされる。

本事件では、週刊誌報道をきっかけに複数の被害者が声を上げたことが、事件の可視化につながった。

業界の再発防止に向けた動き

この事件を含む一連の告発を受け、日本映画業界では対応が進みつつある。日本映画制作適正化機構はハラスメント防止ガイドラインを策定し、2025年4月にはインティマシー・シーンに関する指針を追加。撮影時間を1日13時間以内とし、週1日以上の休日を確保するほか、作品ごとにハラスメント防止責任者を配置する内容となっている。

被害者の名前は公表されていない。事件の詳細な発生日時や場所、被告の認否、控訴の意向については明らかになっていない。