2026/4/1
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国内

iPS細胞製品2つが世界初の薬事承認、夏ごろ市販へ

要約

上野厚生労働相がiPS細胞を用いた再生医療製品2つの薬事承認を発表。大阪大学発スタートアップのクオリプスと住友ファーマの製品が条件・期限付きで承認され、夏ごろ市販される予定。

iPS細胞世界初再生医療医療承認

iPS細胞製品、世界で初めて実用化へ

上野賢一郎厚生労働相は2026年3月6日、閣議後の記者会見で、iPS細胞を用いた再生医療製品2つを条件・期限付きで薬事承認したと発表した。iPS細胞を使った製品の実用化は世界初となる。

承認されたのは、大阪大学発のスタートアップであるクオリプスの製品と、住友ファーマの製品の2つである。

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※画像はイメージです

公的保険の価格決定へ

承認を受け、今後は中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)が公的保険での価格を決定する。2製品は夏ごろに市販される見通しだ。

基礎研究から実用化へ

iPS細胞は、山中伸弥・京都大学教授が2006年にマウスでの作製に成功し、2012年にノーベル生理学・医学賞の受賞につながった日本発の技術である。2014年には世界初の臨床応用として加齢黄斑変性の患者への移植が行われるなど、研究段階での取り組みが積み重ねられてきた。

今回の薬事承認により、iPS細胞技術は基礎研究の段階から商用化のフェーズへと大きく踏み出すことになる。