自衛隊KC767がモルディブへ出発、イラン周辺国の邦人退避支援を本格化
要約
航空自衛隊の空中給油・輸送機が小牧基地から出発し、政府はチャーター機派遣や陸路退避など複数ルートで邦人の安全確保を進めている。イランからは14人がアゼルバイジャンへ退避した。
イラン情勢自衛隊邦人退避
自衛隊機がモルディブへ向け出発
イラン周辺国に滞在する日本人の退避輸送に備え、航空自衛隊のKC767空中給油・輸送機1機が8日午前3時ごろ、愛知県の小牧基地からモルディブに向けて出発した。
日本政府はイラン周辺地域の情勢悪化を受け、邦人の退避支援を本格化させている。自衛隊機の派遣に加え、チャーター機をオマーンとサウジアラビアに送り、複数のルートを確保して日本人の安全な退避を図る体制を構築している。
陸路・空路で退避が進む
すでに退避の動きは始まっている。アラブ首長国連邦(UAE)からは日本人90人が陸路でオマーンに到着した。また、イランからは日本人とその家族あわせて14人がアゼルバイジャンへ退避を完了している。
政府はオマーン、サウジアラビアへのチャーター機派遣と、今回の自衛隊機のモルディブ派遣を組み合わせ、湾岸地域からインド洋方面にかけた広い範囲で退避手段を用意する方針だ。
複数拠点での受け入れ態勢
今回の退避支援では、オマーン、サウジアラビア、アゼルバイジャン、モルディブと、イランを取り囲むように複数の拠点が活用されている。陸路、空路それぞれのルートを確保することで、情勢の変化に応じた柔軟な対応が可能となる。
KC767は高い航続距離と輸送能力を持つ機体で、過去にもウクライナ支援やトルコ地震の際に小牧基地から海外への物資輸送に使用された実績がある。