イラン専門家会議、新最高指導者にハメネイ師次男モジタバ師を選出
要約
イランの後継者選出機関である専門家会議が9日、前最高指導者ハメネイ師の次男モジタバ師(56歳)を新たな最高指導者に選出した。革命防衛隊との関係が深いとされる同師の選出は、革命体制における事実上の世襲となる。
イラン中東政治権力継承
専門家会議がモジタバ師を選出
イラン国営テレビは9日、最高指導者の後継者を決定する専門家会議が、殺害された前最高指導者ハメネイ師の次男モジタバ師(56歳)を新たな最高指導者に選出したと報じた。
モジタバ師は宗教上の資格要件である「アヤトラ」の地位を有しており、イランの軍事組織である革命防衛隊との関係が深いとされている。
専門家会議、国民に団結と忠誠を呼びかけ
イラン国営テレビの報道によると、専門家会議は新指導者の選出にあたり、国民に対して「団結維持と新指導者への忠誠」を呼びかけた。
イランの最高指導者は国家の最高権力者であり、軍の統帥権や司法の任命権など広範な権限を持つ。直接選挙ではなく、イスラム法学者で構成される専門家会議によって選出される仕組みとなっている。
革命体制下での世襲が現実に
モジタバ師の選出は、1979年のイスラム革命以来、最高指導者の地位が親子間で引き継がれる初めての事例となる。イスラム革命はパフラヴィー王朝の世襲王制を打倒して成立した経緯があり、モジタバ師の選出は体制の理念との整合性が問われる局面でもある。
ハメネイ師が殺害された経緯や時期の詳細、また専門家会議における選出過程の具体的な内容は明らかになっていない。国内外の反応も注目される。