2026/4/1
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国際

イラン最高指導者にハメネイ師次男モジタバ師を選出、専門家会議が決定

要約

殺害されたハメネイ前最高指導者の後継として、56歳の次男モジタバ師が新たな最高指導者に選出された。革命防衛隊との密接な関係を持つ強硬派の就任により、イランの外交・核政策に重大な転換をもたらす可能性がある。

イラン世襲体制中東情勢国際関係権力継承

専門家会議がモジタバ師を選出

イランの専門家会議は、殺害されたアリ・ハメネイ前最高指導者の後継として、次男のモジタバ・ハメネイ師(56)を新たな最高指導者に選出した。イランの複数メディアが2026年3月9日に報じた。

モジタバ師は最高指導者の資格を満たす「アヤトラ」の宗教上の階位にあり、革命防衛隊との密接な関係を持つ強硬派として知られている。

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※画像はイメージです

世襲をめぐる矛盾

今回の選出は、事実上の世襲による権力継承である。イランは1979年の革命でパフレヴィー朝の世襲制を打倒して現体制を樹立した経緯があり、同じ構造を繰り返す形となった。ハメネイ前最高指導者自身も、モジタバ師が後継となることに否定的だったと伝えられていた。体制の正当性が問われる事態となる可能性がある。

核問題と国際情勢への影響

イランは現在、高濃縮ウランを保有しており、アメリカとイスラエルがその回収を検討しているとされる。モジタバ師は強硬派として知られ、反米・対話否定の姿勢をとってきた人物である。新指導者の就任により、核開発をめぐる国際的な緊張がさらに高まることが懸念される。

米国のトランプ大統領はモジタバ師の選出について関与を主張しており、イスラエル国防相もモジタバ師を排除対象と表明するなど、国際社会の反発は強い。イランの今後の外交・軍事方針に大きな注目が集まっている。