キャリア官僚試験の申し込み者数、4年ぶり増加 1万2400人余りに
要約
人事院が実施する2026年春の総合職試験で、申し込み者数が前年度比3.8%増の1万2400人余りとなり、4年ぶりに増加に転じた。新たな採用区分の導入が背景にあるとみられる。
キャリア官僚人事院国家公務員採用試験
4年ぶりの増加に転じる
「キャリア官僚」の採用に向けた2026年春の総合職試験で、申し込み者数が1万2400人余りとなり、前年度比3.8%の増加を記録した。申し込み者数が増加に転じたのは4年ぶりのことである。
人事院は今回の試験にあたり、新たな採用区分を導入している。この制度変更が、申し込み者数の増加に寄与した可能性がある。
長期的な減少傾向からの転換
キャリア官僚の採用試験をめぐっては、近年、申し込み者数の減少が続いていた。2025年度の春試験では1万2028人と過去最少を記録し、前年比11.6%の大幅な落ち込みとなっていた。2012年度と比較すると約3割の減少が指摘されるなど、長期的な低迷が課題となっていた。
今回の増加は、こうした減少傾向に歯止めがかかった形となる。
人事院による制度改革の一環
人事院はこれまで、試験制度の見直しや受験機会の拡大といった施策を進めてきた。新たな採用区分の導入もその一環に位置づけられる。民間企業との人材獲得競争が激化するなか、優秀な人材の確保に向けた取り組みが続けられている。
ただし、4年ぶりの増加とはいえ、長期的にみれば申し込み者数は依然として低い水準にある。官僚志望者の裾野をどこまで広げられるかが、今後の課題となる。