イラン最高指導者ハメネイ師殺害、次男モジタバ師が後継に選出
要約
米国とイスラエルの攻撃で殺害されたハメネイ師の後継として、聖職者88人で構成する専門家会議が次男モジタバ・ハメネイ師を新たな最高指導者に選出した。
イラン情勢
専門家会議がモジタバ師を選出
イランの聖職者による「専門家会議」は9日、最高指導者ハメネイ師の後継にモジタバ・ハメネイ師を選んだと発表した。ハメネイ師は米国とイスラエルの攻撃で殺害されており、モジタバ師はその次男にあたる。
イランの最高指導者は、シーア派聖職者88人で構成する専門家会議によって選出される仕組みとなっている。1979年のイラン革命を主導したホメイニ師が初代指導者を務め、ハメネイ師は2代目の最高指導者であった。モジタバ師の選出により、イラン・イスラム共和国は建国以来3人目の最高指導者を迎えることになる。
革命防衛隊が支持を表明
今回の後継決定において注目されるのは、イランの強力な治安組織である革命防衛隊がモジタバ師の後継を支持している点である。革命防衛隊は正規軍とは別に最高指導者直轄の軍事組織として機能しており、その支持表明はモジタバ師の権力基盤を固める上で重要な意味を持つ。
父から子への権力継承
モジタバ師の選出は、イラン・イスラム共和国の歴史上初めて父から子への権力継承となる。最高指導者は宗教的権威に基づく指導者であり、世襲制ではない建前をとってきたイランにおいて、今回の決定は体制の性格そのものに関わる転換点となり得る。
ハメネイ師が殺害された攻撃の詳細や、モジタバ師が今後どのような路線を打ち出すかについては、なお不明な部分が多い。中東情勢が緊迫する中、新指導者のもとでイランがどのような方向に進むのか、国際社会の注視が続く。